CFJの過払い金請求ができる条件・返還率・期間

CFJの過払い金請求ができる条件・返還率・期間

CFJ合同会社は、シティグループの前身の会社であるシティコープの傘下だった3つの消費者金融が合併してできた会社です。

出資法の法改正により、貸金業者に対して払いすぎていた利息を過払い金として請求できるようになりました。この合併によりCFJとなったディックファイナンス、アイク、ユニマットでの借入経験がある場合には過払い金が生じている可能性があります。

この記事では、CFJの過払い金が発生している条件や、発生している場合にどのような手続きをするのかを解説します。

CFJの過払い金請求ができる条件

CFJは2007年8月以前に、22.88%の上限金利で貸し付けをおこなっており、その後上限金利は17.88%に引き下げられました。その結果、2007年8月以前に高金利で貸し付けを受けていた場合、過払い金が発生している可能性があります。

そのため、2007年8月以前にCFJから高い金利で貸し付けを受けていた場合には、過払い金請求することができます。

CFJに過払い金請求できない人

CFJに対して過払い金請求ができるのは、2007年8月以前にディックファイナンス株式会社やアイク株式会社、株式会社ユニマットライフから高金利で借り入れをしていた方です。

CFJは、マルフクやタイヘイから債権を譲渡していますが、マルフクやタイヘイで発生した過払い金はCFJに請求することができません。CFJを通して過払い金請求するには、合併前の会社から借り入れを受けていることが条件なので注意が必要です。

CFJの過払い金が発生する仕組み

貸金業者からの借り入れには、利息制限法と出資法の2つの法律で上限金利が定められています。利息制限法の金利が20.00%、出資法の金利が29.20%とされていました。

のちに法改正がされるまでは、利息制限法と出資法のどちらかの上限金利を決めて貸し付けることができたので、CFJは22.88%と、出資法の上限金利である29.2%にあわせて貸し付けをしていました。

しかし、2010年6月に出資法と貸金業法が改正されたことで、貸し付けの上限金利が出資法の金利29.2%から、利息制限法の金利20.0%に引き下げられました。

CFJは2007年8月に、利息制限法の上限金利である「20.00%以内」に変更しています。

2007年8月以前にCFJから借り入れをしていれば、グレーゾーン金利と呼ばれる、利息制限法と出資法の金利差で払いすぎていた利息を、過払い金として、CFJに過払い金の返還請求をすることができます。

借り入れ金額によって上限金利が変わります。借り入れ金額が10万円未満の場合は上限金利20%、10万円以上100万円未満の場合は上限金利18%、100万円以上の場合は上限金利15%です。

2007年9月以降にCFJで借り入れした方の場合は、上限金利が利息制限法で定められた金利の範囲内なので、過払い金が発生しません。

CFJの過払い金請求の対応状況

CFJは過払い金請求に対して消極的で、他の貸金業者に比べて返還率が低いです。

過払い金請求には話し合いの和解方法と裁判による解決方法がありますが、話し合いの場合の返還率は30%~50%程度、裁判の場合は70%~100%となっています。

CFJの経営状態の悪化が、このような過払い金請求の対応に影響していることも考えられます。以前、CFJがメインブランドとしてあつかっていたディックが2010年を最後に貸付事業を停止しており、新たな顧客の獲得もしていません。

過払い金は、請求対象とする貸金業者が倒産してしまうと、過払い金請求ができないので1円も取り戻すことができなくなります。

自分で間払い金請求の手続きをすることもできますが、CFJは3つの会社が合併してできた会社なので、それに乗じて債権をうやむやにしてしまう可能性もあります。そうなると、過払い金請求に慣れていない人が、過払い金を取り戻すことは非常に難しいです。

また、過払い金には時効があるので、時効が成立すると取り戻すことができなくなります。CFJで過払い金が発生する可能性がある方は、専門家に相談をして、はやめに過払い金請求の手続きをすることをおすすめします。

CFJに過払い金請求ができなくなるリスク

時効が成立してCFJに過払い金請求ができなくなる

過払い金には時効があり、最後の取引から10年が経過すると時効が成立して、CFJから過払い金を取り戻すことができなくなります。

CFJからの借り入れに関する情報は、CFJから取引履歴を取り寄せることで確認することができます。

CFJの過払い金請求にかかる期間と過払い金の返還率

話し合い和解をするか、裁判をするかによって、過払い金を取り戻すまでにかかる期間(返還期間)と、発生する過払い金に対して実際に返還される金額の割合(返還率)が違います。

話し合いによる交渉で和解した場合は、返還期間が短くなりますが、取り戻せる過払い金が少なくなる傾向があります。一方で、裁判をする場合は、返還期間が長くなりますが、取り戻せる過払い金が多くなる上に、過払い金の元本に対する利息もあわせて取り戻せる可能性があります。

CFJは、過払い金請求の対応が厳しいので、話し合いの場合の返還率は30%~50%程度しか取り戻すことができないとされています。ただし、裁判の場合は70%~100%の過払い金を取り戻すことができる可能性があります。

過払い金請求は自分ですることもできますが、貸金業者との交渉に慣れていないので返還期間が長くなったり、過払い金の返還率が悪くなって取り戻せる金額が少なくなるので、過払い金請求を専門的にあつかっていて、経験が豊富な司法書士や弁護士に依頼するべきです。

司法書士・弁護士に依頼してかかる期間と返還率

話し合いで和解(任意交渉)

返還期間

返還率

3ヶ月~6ヶ月

30~50%

裁判で判決

返還期間

返還率

4ヶ月~1年

70~100%

  • 上記に記載している返還期間・返済率は、CFJの過払い金請求の目安であって、必ずしも当てはまるものではありません

  • 上記に記載している返還期間・返済率は借り入れの状況、CFJの経営状況によってかわります

  • 過払い金が返還されるまでの期間によって、過払い金の元本に対する利息はかわります

CFJの過払い金を取り戻すまでの流れ

CFJから取引履歴を取り寄せる

過払い金請求をする前に、CFJから取引履歴を取り寄せます。取引履歴には、借り入れしたときの金利・金額・日付、返済した金額・日付が記載されています。

CFJの取引履歴は、CFJに問い合わせることで取り寄せることができます。

CFJから取引履歴を取り寄せるときの注意点

過払い金請求をする目的を伝えない

CFJから取引履歴を取り寄せるときに、過払い金請求をするといった目的を伝えないように注意してください。

「返済義務がないと知っていて、任意で返済した借金の過払い金は請求することができない」といった内容が、民法705条によって定められています。

CFJに過払い金請求する目的を伝えた上で返済を続けていると、過払い金が少なくなってしまう場合や、過払い金を取り戻せなくなる可能性があります。

ゼロ和解しない

CFJから取引履歴を取り寄せるときに、CFJから「借り入れを0円にする(ゼロ和解)」、「利息を減額する和解書にサインをする」ことが提示されることがあります。

CFJからの条件で和解した場合に、過払い金請求をする権利を放棄することが和解書に記載されていると、過払い金請求が発生していたとしても、過払い金請求をすることができなくなります。

過払い金の引き直し計算をする

CFJから取引履歴を取り寄せたら、引き直し計算をして、過払い金がいくら発生するのかを算出します。引き直し計算には、エクセルと利息計算ソフトを使用します。

利息計算ソフトは、名古屋消費者信用問題研究会、アドリテム無司法書士法人がインターネット上で無料配布しています。

利息計算ソフトに、取引履歴の内容(金利・金額・日付、返済金額・日付)を入力すれば計算することができます。

引き直し計算を自分でするリスク

引き直し計算を自分ですると、複雑な計算を間違える可能性があります。

引き直し計算は、過払い金を請求するための重要なポイントですが、自分で計算をして金額を1円でも間違えると、取り戻せる過払い金が少なくなることや、CFJに過払い金の返還を断られてしますリスクがあります。

司法書士や弁護士といった専門家に依頼をすることで、自分で引き直し計算をして間違えるリスクがなくなるので、1円でも多く、過払い金を取り戻すことができます。

CFJへ過払い金返還請求書と引き直し計算書を送る

取引履歴をもとにして引き直し計算をしたあと、CFJへ過払い金返還請求書と引き直し計算書を内容証明郵便で送ります。

内容証明郵便で送ることで、いつ、誰が、どこに送ったかを証明することができるので、記録として残すことができます。

過払い金返還請求書の内容

  • 日付

  • CFJ合同会社

  • CFJの代表名

  • 名前

  • 住所

  • 連絡先電話番号

  • 振込口座名

  • 口座番号契約番号、会員番号

  • 〇万円の過払い金を返還請求する旨の内容

話し合いで交渉(任意交渉)

CFJへ、過払い金返還請求書と引き直し計算書を送ったあと、引き直し計算をもとに発生した過払い金の返還率、過払い金を返還するまでの期間を話し合いで交渉します。

過払い金請求の裁判

話し合いの交渉で和解できなかった場合は、裁判をすることになります。

裁判の場合は、取り戻せる過払い金の額が、話し合いによる交渉よりも多くなりますが、過払い金を取り戻すまでの期間が長くなります。

裁判の途中に和解することもできますが、和解できなければ判決が出るまで4ヶ月~1年程度続けることになります。

CFJから過払い金が振り込まれる

CFJと話し合いで和解、あるいは裁判で判決が出たあと、CFJとの和解を示す和解書や裁判の判決内容に応じた過払い金が、CFJに指定した口座に振り込まれます。

過払い金請求を専門家に依頼していた場合は、司法書士や弁護士事務所の口座に過払い金が振り込まれたあと、相談料、着手金、基本報酬、成功報酬といった費用が差し引かれた金額が、手元に残る過払い金として振り込まれます。

司法書士や弁護士の費用・料金は過払い金から差し引かれる

過払い金請求を司法書士や弁護士といった専門家に依頼すると、相談料、着手金、基本報酬、成功報酬が、費用としてかかります。

司法書士や弁護士の依頼にしてかかる費用や報酬の定義、上限金額は、日本司法書士会連合会(日司連)や日本弁護士連合会(日弁連)のガイドラインで定められています。

司法書士に依頼した場合にかかる費用は、着手金、基本報酬といった定額報酬が合計5万円以下と定められていますが、弁護士に依頼した場合にかかる費用は、基本報酬が上限2万円と定められているだけで、着手金には上限が定められていません。

司法書士や弁護士といった専門家に依頼をする場合は、過払い金請求にかかる費用や相場について、電話・メールで相談、あるいは直接面談をするときに確認をするべきです。

CFJの過払い金請求をするデメリットとメリット

CFJの過払い金請求をするデメリットとメリットは、過払い金請求をする時点でのCFJからの借り入れ状況によってちがいます。

借金を完済している方、いまも借金を返済中の方、それぞれの状況にあったデメリットとメリットを確認してください。

完済後にCFJの過払い金請求をするデメリットとメリット

借金の完済後にCFJの過払い金請求をするデメリット

借金の完済後にCFJの過払い金請求をするデメリットは、CFJから新たに借り入れることができなくなることだけです。

ただし、現在CFJは新たな借り入れの受付をおこなっていないので、デメリットにはならないといえるでしょう。

それよりも、過払い金の時効が成立したりCFJが倒産したりすると、過払い金請求をすることができなくなり、過払い金が発生していても1円も取り戻すことができません。

借金の完済後から時間がたっている方は、1日でもはやく過払い金請求をすべきです。

借金の完済後にCFJの過払い金請求をするメリット

借金の完済後にCFJの過払い金請求をするメリットは、過払い金を取り戻すことができることです。

CFJから取り戻した過払い金を生活の資金にすることができるので、生活を少しでもラクにすることができる可能性があります。

生活がラクになれば、今後も新たな借り入れをしなくてよくなるかもしれません。

借金の返済中にCFJの過払い金請求をするデメリットとメリット

  1. CFJの借金が50万円、過払い金が100万円

  2. CFJの借金が100万円、過払い金が50万円

例①では、CFJの借金よりも過払い金が50万円多いので、過払い金をCFJの借金の返済にあてることで、残った過払い金が手元に戻ってきます。

例②では、CFJの借金の返済に過払い金をあてても借金が残るので、借金の返済中にCFJの過払い金請求をする状況になります。

借金の返済中にCFJの過払い金請求をする場合、ブラックリストに載るデメリット、返済中の借金を減額できる、毎月の返済の負担を減らす交渉ができるメリットがあります。

借金の返済中にCFJの過払い金請求をするデメリット

CFJの借金の残債が、返還される過払い金よりも多い場合は、貸金業者と交渉をして、過払い金を差し引いて残った借金を減額する任意整理の手続きをします。

返済の延滞を繰り返したり、借金を滞納したことがある方は、すでにブラックリストに載っているので、過払い金請求をするべきです。

過払い金がいくら発生するかは、貸金業者との取引履歴から払いすぎていた利息を計算する「引き直し計算」をすることでわかります。

引き直し計算をして、発生する過払い金がCFJの借金より多いか、少ないか、結果が分かってから過払い金請求をするかしないかの判断をすることができます。

借金の返済中にCFJの過払い金請求をするメリット

借金の返済中にCFJに過払い金請求をして、過払い金が発生すれば、CFJの借金の返済に過払い金をあてることで、借金を減額することができます。

また、発生した過払い金が借金の残高よりも多ければ、借金を完済することができます。

発生した過払い金で借金が完済できなければ任意整理をすることになりますが、将来発生する利息をカットする、返済期間を見直して延長することができれば、毎月の返済をラクにすることができるようになります。

CFJの過払い金請求によるクレジットカードとローンへの影響

住宅ローン・自動車ローンへの影響

CFJの過払い金請求が、返済中の住宅ローン・自動車ローンに影響することはありません。

過払い金請求をした後に、新たな住宅ローン・自動車ローンの審査に影響することもありませんが、CFJの借金が、返還される過払い金よりも多い場合は、貸金業者と交渉をして、過払い金を差し引いて残った借金を減額する任意整理の手続きをします。

任意整理をすると、信用情報機関に事故情報が登録される、いわゆるブラックリストに載ります。住宅ローンや自動車ローンの審査は、申し込み時の年齢、年収といった情報だけでなく、信用情報機関の情報も対象とするので、ブラックリストに載るとローンの審査に通りにくくなります。

CFJの借り入れで延滞を繰り返したり、滞納したことがある方は、すでにブラックリストに載っているので、ローンの審査を気にすることなく過払い金請求をするべきです。

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